あなたの終活は世界にひとつ
こんにちは、握りこぶし君です。
今回は、終活について、あなたに役立つ話をしたいと思っています。
『終活』とは、人生の最後を意識しながら、これからの人生を自分らしく生きるための準備をして、亡くなった後に備えることです。
その意味からも、今、終活が求められている時代背景があるということです。
その代表的なことは、日本が超高齢化社会であることです。『超高齢化社会』とは、全人口に占める65歳以上(高齢者)の割合が21%を超えることです。
日本では、2013年に21%を超えて、2025年には30%を超えると言われています。
凄いですね。この傾向は、どういうことを意味するのか。
やはり、端的に言うと寿命が伸びるということです。
人生の後半戦が伸びるということに繋がります。
それは、後半戦の年数だけでなく、自身が自由になる時間が増えることを意味しています。
その年数と時間が増えた人生の後半戦をよりよく生きる。
ここが出発点です。
二つ目として、認知症の高齢者が急増していることです。
2025年には65歳以上の高齢者の5人にひとりが認知症を患う可能性が高まっています。
認知症になると、記憶力や判断能力が衰えるため、介護する人の負担が大きくなります。
特に、ひとり暮らしの方が認知症になると大きなリスクを抱えることになり、今から手助けをしてくれる人を探しておくことが、とても重要となります。
私も近くに認知症の方がいますが、その大変さは想像以上に厳しいものです。
特に、高齢になってからひとり暮らしに移行した方は要注意です。
三つ目はお葬式やお墓の多様化が進んでいるということです。
時代と供に多様化が進んでいることは皆さんもお分かりのとおりです。
でもそれに、拍車を掛けたのが『コロナ禍』です。
スタイルが変わったと言ってよいと思います。今では一般的となった『家族葬』や直葬など、
また、お墓についてもロッカータイプや樹木葬、永代供養、散骨など、個人の価値観に応じた
選択肢が増えたということです。今、生きている人にとってすべては将来・未来のこと。
自らがどうしたいかが重要です。
四つ目は、相続を巡るトラブルが増加していることです。
一般的に話をすると、よくテレビなどで多額の遺産金を争うシーンが出てきます。
しかし、現実的には、比較的少ない金額でトラブルになるケースが多いみたいです。
子供同志であっても親の介護をしたか否かで、
親から支援を受けた金銭の多寡で、
思わぬ争いになるケースがあるみたいです。
親としては、子供・相続人同士の争いは避けてほしいのが当たり前。
そんな想いを込めて準備することが大事だと考えているからです。
争いを避けるためには、将来、被相続人となる方の意思が必要です。
五つ目は、少子高齢化による支え手の減少です。
日本の人口減少は、2008年をピークに減少に転じているのは周知の事実です。
これからも人口は減少の一途を辿り、2060年には8674万人に減少します。
今はと言えば1億2500万人強ですから、その減少幅は明白です。
高齢者を支える人の支えが確実に減少していくものであり、これからもその傾向は
変わらず高齢者自身の負担が増していくことが予想されているからです。
また、これらに加え、団塊の世代(昭和22~24年生まれ)第二次世界大戦後の
第一ベビーブームの方が後期高齢者を迎える時代が今年から始まっています。
要するに医療介護が必要となる世代の人数が急増するということです。
支え手は激減し、高齢者は急増する。それが現実です。
これらの様々な時代背景は、『家族』から『個人』の色が強くなってきている現代社会に
おいて、個人が何かを変えていかなければならないことを示唆している気がします。
そこで『終活』ということになります。
終活は文字のごとく『終』と『活』に分かれます。その『終』は個々人のラストをプロデュース・
形にするために、『活』は、あなたのこれからの人生を活き活きと過ごすために、
どちらに重きを置くかは個々人の価値観によるところではありますが、
私は後者、これから残された人生を楽しく、笑顔で過ごし、自らの営みを後世に残していくことに
価値観を置く方に重点をおいています。
その個人の人生というバトンを後世に引き継いで行くことが、私たちひとりひとりの
大事な努めのような気がします。現代において人生の後半戦が長くなっていることは、
我々がもっと自分のこと、家族のこと、街のこと、社会のこと、日本のこと、世界のこと、
を真剣に考える時間ができたことを意味しています。
そんな『終活』を考えるにあたって基本となるのは、【自助・共助・公助】の三つの考え方を
意識することが大切だと私が所属する団体から教えてもらいました。
・自助とは、自分で自分を守ること。
・共助とは、助け合いの精神のこと。
・公助とは、社会保障制度など、国や自治体から受けられる援助やサービスです。
自助の自立という概念として色々とある中でお金に関して生活設計をきちんと立てておくことは、
自分らしく生きるための糧となることは明白です。
また、助け合いの精神は、人を助け、他人に助けられる関係をいいます。
以前、『働く』という言葉の意味を学びました。働くとは、はた=周りの人を楽にするから働くと
言うようになったとの説があるそうです。
おひとり様が増えている中では、なくてはならない精神です。
そして、公助です。日本には高齢者が安心して生活を送れるさまざまな制度やサービスがあります。
この三つのバランスを保つことが重要です。
端的に言うと、自分ができるところから手を付けていくことが大切です。
先ずは、自助からやっていきましょう。そして、共助に発展し、
公助との接点まで拡大していければ最高ですね。