『おひとりさま』人生の最後は、待ったなし
病院や高齢者施設などで死亡した時は、先ずは遺体の搬送が必要となる。
誰かが、その手配をして葬儀や火葬・納骨など一連の事務・作業が発生する。
例えば、死後について何も準備することなく、火葬を行う人もいない場合は、
最終的には、自治体が無縁仏として火葬を行うことになる。
但し、遺骨の取り扱いは明確に定まっていないのが現実。
一部ではあるが、自治体が葬儀の生前予約・死後事務を実施しているところも
あるので『各自治体』や『社会福祉協議会』に問い合わせてみるのも良いと思う。
死後事務委任契約と言っても、その範囲は非常に広く、
すべては有償となることから、
自らの希望を整理して何をしてもらうのか。
その具体的項目を明確に決めておくことが重要だ。
また、少額短期保険を利用する方法もあり、
葬儀保険に加入するときに、保険金は葬儀会社に
直接支払う契約を結べる保険などもある。
葬儀や納骨は本人にとって最後のライフイベントとなるが、
自らの希望を誰に伝え、誰に実行してもらうか。
事前の準備を怠らないことだ。
最後に『相続』の準備をしよう。
『おひとりさま』にとって『遺言書』の作成は必須であると考えた方がよい。
自らの人生を終えたとき、財産が残っていれば『相続』となる。
法定相続人がいない場合、そして、遺言書がない場合は、特別縁故者に
遺産を引き継ぎすることになるが、該当者がいない場合は
国庫に帰属となる。
まとめると判断能力がしっかりしている時に
『生前の財産管理委任』『任意後見』『死後事務委任』『遺言書』を併せて
すべてを公正証書で契約・作成することが
望ましいと考える。
『おひとりさま』の最低限必要な行動と捉えて
自らが何をすべきか考えてみよう。
人は何をするにも『健康』でなければ、すべては上手くいかない。
『平均寿命』から健康でいれる寿命の長さが求められる長寿社会に変わった。
この二つの概念の間には『不健康な期間』として【男8.84年・女12.35年】ともに
長い期間があることが判明している。
そして、この期間を少しでも短くすること、
不健康の期間から、基の健康な期間に戻すこと。
すなわち、『健康寿命』を延伸することが
長寿国・日本の大きな課題となっている。
この課題を解決しようとする意思と『おひとりさま』
の楽活の意思はどこか似ている気がする。